単純で浅はかで淫乱だった母 其の六

10月の半ばを過ぎたある夜の事、八時過ぎに家の電話が鳴りました。

「きっと旦那様だわ!」

そう思った母がウキウキと受話器を取ると「おお、幸子か?元気か?」と聞き覚えの無い声がしたのです。

(だれ?旦那様じゃあ無いし「幸子か?」なんてなれなれしいのは誰かし…